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宇野 定則; 花屋 博秋; 山崎 翔太; 山縣 諒平; 清藤 一; 長尾 悠人; 上松 敬; 川島 郁男*; 八木 紀彦*; 高木 雅英*; et al.
第28回タンデム加速器及びその周辺技術の研究会報告集, p.121 - 123, 2015/12
高崎量子応用研究所の電子加速器は最大出力2MV、30mA、60kWで、1981年1月に運転が開始された。この加速器は圧力容器内に2本の加速管を内蔵しており、垂直および水平方向に電子線を発生できるデュアルビーム型電子加速器である。平成26年度は4月から10月にかけて経年劣化による故障が頻発し、稼働率は60%に低下した。垂直ラインは、これらの故障が原因で0.5MVの運転はできない状況であり、更に水平ラインの部品を垂直ラインの故障した機器に転用したため水平運転は停止中である。本研究会では、当電子加速器の運転・故障の状況および整備の内容を報告する。
吉井 文男; 久米 民和
JAERI-Conf 2005-005, 178 Pages, 2005/06
「アジア原子力フォーラム(FNCA 2004)電子加速器利用ワークショップ; 排煙処理」が、文部科学省の主催、中国国家原子能機構,中国化学科学院近代物理研究所及び日本原子力研究所の協賛により、2004年9月6日(月)10日(金)中国北京市で開催された。本ワークショップには、インドネシア,韓国,フィリピン,タイ,ベトナムから各1名、マレーシアからは3名、開催国中国からは9名、日本からは10名の電子加速器利用の専門家など合計28名が参加した。本ワークショップの初日は、「電子加速器利用に関する上級管理者セミナー」として一般公開され、総計67名の参加者があった。セミナー講演,排煙処理についての招待講演を含め、電子線照射システムに関する20の報告が行われた。FNCA参加国から興味が示された低エネルギー電子加速器の応用分野は、液体(天然高分子,廃水),固体(ハイドロゲル,フィルム)及びガス(排煙)である。各国の要望に基づき3年間の活動計画の見直しを行い、2005年度は韓国で廃水処理に関するワークショップを行うことが合意された。本論文集は、これら各発表者からの投稿原稿を収録したものである。
久米 民和
原子力eye, 48(6), P. 20, 2002/06
アジア原子力フォーラム(FNCA)で、平成13年度から新規に取り上げられた電子加速器利用プロジェクトについて紹介した。電子加速器特に低エネルギー電子加速器利用は、安全性,メンテナンス,価格のうえで優れた照射システムであり、本プロジェクトで得られた情報や研究成果が東南アジア諸国での放射線加工処理の普及に役立つものと期待される。本プロジェクトには、中国,インドネシア,韓国,マレーシア,フィリピン,タイ,ベトナム及び日本の7ヶ国が参加している。日本原子力研究所高崎研究所で開催された第1回のワークショップで、「自己遮蔽型低エネルギー電子加速器」を用いたバイオ資源の利用や環境保全のためのプロセス開発に関するプロジェクト実施案が策定された。
幕内 恵三
ポリマーダイジェスト, 51(4), p.44 - 62, 1999/04
エラストマーの放射線加硫は、研究開発の歴史が長い割りに実用化が遅れている。放射線加硫したエラストマーは使い物にならないというのは迷信であって、放射線加硫でも硫黄加硫と同等の性能は得られ、配合によっては硫黄加硫よりも優れた耐熱性も認められる。放射線加硫の単純な配合と早い加硫は製造コスト削減に寄与する。10MeVの高エネルギー電子加速器を用いれば、比重1.5のゴムで厚さ6cm程度までに均一に照射でき、タイヤの完全放射線加硫も可能である。また、傾斜加硫も容易であり、その物性は興味深い。エラストマーの用途は、タイヤ以外にベルト、ホース、パッキング、引布などさまざまである。それぞれの分野に適した放射線加硫配合の検討が望まれる。
橋本 昭司
ECO INDUSTRY, 3(12), p.12 - 18, 1998/12
放射線は医療や工業等、日常生活で様々に利用されている。特に電子線源としての加速器は大出力化が進み、また取り扱いも容易であることから広く用いられるようになってきている。最近では、環境保全分野での利用の研究とその実用化も進みつつある。そこで、本稿では、日本原子力研究所が揮発性有機物の電子線処理技術の開発を目指して行っている研究の一部を紹介する。
遠藤 章; 原田 康典
KURRI-KR-30, p.48 - 53, 1998/00
原研電子リニアック施設において、空気及びコンクリート遮蔽体中に生成される放射性核種の濃度、化学形等について調べた結果をまとめた。高エネルギー制動放射線の光核反応により空気中に生成されるC,N,Oの濃度、化学形を測定するとともに、化学反応シミュレーションモデルを開発し、実測データの解析を行った。その結果、核種の化学形に影響する因子、化学組成の時間変化等を明らかにした。また、コンクリート遮蔽体中の線放出核種濃度を測定し、制動放射線及び光中性子による生成核種の分布の特徴を明らかにした。以上の結果から、高エネルギー電子加速器施設における作業者等の被ばく防護、施設のデコミッショニングの観点で重要な知見を得た。
大坪 章; 小綿 泰樹
PNC TN9410 97-029, 39 Pages, 1997/03
動燃では現在加速器による消滅処理研究の一環として、大電力電子線形加速器の研究をしている。そこで応用利用技術の一つとして、電子加速器とTRU燃料を用いた未臨界炉心体系を組み合わせたハイブリッド炉の核熱計算を昨年度行った。加速器と未臨界炉心体系を組み合わせたハイブリッド炉としては、良く知られているように電子加速器以外に陽子加速器を用いるハイブリッド炉がある。今年度は陽子加速器を用いるハイブリッド炉の核熱計算を実施して、両方のハイブリッド炉のTRU消滅特性を比較した。陽子加速器で加速された陽子ビームを、未臨界炉心体系の中央に位置するターゲット部に入射する。そして核破砕反応により中性子を発生させる。発生した中性子は周囲の未臨界炉心体系に入り、TRUを消滅させる。計算の結果、ビームパワー1MWの陽子線を1年間keffが0.95の未臨界炉心体系に入射した場合、TRU消滅量は約10kgになった。このTRU消滅量は、昨年度検討した電子加速器を用いるハイブリッド炉の場合のTRU消滅量の、約100倍である。
遠藤 章; J.Henshaw*; M.A.Mignanelli*
KEK-Proceedings, 0, p.32 - 39, 1996/11
高エネルギー加速器施設における内部被ばく線量評価に必要な基礎データを得るため、100MeV電子加速器施設において、空気の光核反応により生成されるN、Oの化学形を分析した。N、Oは、N、O、NO、Oなど、複数の化学形で存在していることがわかった。また、実験で得られた化学組成を、計算シミュレーションにより解析した。光核反応で生成されたN、Oの化学形をいくつか仮定し、それらと空気の放射線分解生成物との化学反応を調べた。その結果、光核反応で生成されたN、Oは、分子、原子などの形で存在し、そのうち原子状のものが、NOやOの化学形へ変化することが示唆された。
須永 博美; 春山 保幸; 滝沢 春喜; 小嶋 拓治; 四本 圭一
JAERI-Conf 95-003, 0, p.344 - 348, 1995/03
原研高崎には3基の電子加速器が設置され、0.15~3.0MeVの低、中エネルギー領域の電子線を用いた照射利用の研究が行われている。主な研究対象はキュアリング、排煙、排水処理、機能性材料等新材料の開発、半導体の特性改善や照射劣化の研究など広範にわたっている。これら多様な照射実験における吸収線量の決定には、三酢酸セルロース(CTA)、GaF、Radiachromic線量計等の実用線量計や電子フルエンス測定のために原研で開発した電子流密度測定器を用いて対処している。また実用線量計の校正は高崎研で開発をすすめた全吸収型カロリメータを用いている。このような電子線照射における線量決定法についての原研高崎の現状を報告する。
佐藤 章一
JAERI-M 93-160, 189 Pages, 1993/09
電子線の利用に関するワークショップが、原研とタイ原子力庁、インドネシア原子力庁ならびに日本原子力産業会議の協力のもとに、バンコクで平成4年7月9日およびジャカルタで13日に開催された。本論文集はワークショップにおいて発表された13の論文を収録したものである。さらに開会の挨拶、閉会の辞等も併せて集録した。
須永 博美; 橘 宏行; 田中 隆一; 岡本 次郎; 寺井 寛*; 斉藤 敏夫*
Radiation Physics and Chemistry, 42(4-6), p.749 - 752, 1993/00
被引用回数:3 パーセンタイル:38.1(Chemistry, Physical)加速器から放出される電子線をターゲットに衝突させることにより発生する制動放射線を用いる加工処理における線量計測法について検討した。制動放射線は電子エネルギーに対応する高エネルギー成分を含む連続エネルギースペクトルの放射線で、一般にコバルト60ガンマ線照射の場合よりも線量率が高いなどの特徴を有し、線量計測を行う場合に問題となる可能性がある。これらの特徴を考慮して、基準線量計としては試作した円筒型電離箱を、実用線量計としてPMMA(Radix)、CTA(FIR-125)およびアラニン(アミノグレイ)線量計についての特性を調べた。その結果、円筒型電離箱では1.810R/h程度の高線量率まで電離電流の飽和が生じない状態で測定を行うことができ、実用線量計ではPMMAとアラニン線量計が510~310R/hrの範囲で線量率依存性を示さず、有用な線量計となり得ることが明らかとなった。
吉井 文男; 須郷 高信; 佐々木 隆; 幕内 恵三; 石垣 功
Radiation Physics and Chemistry, 42(1-3), p.65 - 68, 1993/00
被引用回数:2 パーセンタイル:29.79(Chemistry, Physical)主として電子加速器(EB)を利用した高分子材料の改質及び加工に関する研究開発の現状(高崎研の)をレビューする。医療用具の滅菌に関連して、素材としてのポリプロピレンの放射線照射による劣化とその機構、劣化抑制方法等について研究成果。放射線グラフト法による重金属吸着材、脱臭材、浸透気化膜の開発について、基礎的検討結果を中心とした成果。ダイマー酸を原料とした電子線キニアリング用アクリルオリゴマー硬化樹脂について、オリゴマー組成と硬化条件、生成塗膜の物性等の研究成果を報告する。
金沢 孝夫; 春山 保幸; 四本 圭一
JAERI-M 92-062, 29 Pages, 1992/05
被照射体の雰囲気を制御して、真空中やガス気流中で電子線を照射するための照射容器を設計製作した。本照射容器は、水冷却スリット板、照射容器本体、差込み式試料支持台から構成される。差込み式試料支持台では材質を変えて4台製作し、その材質はアルミニウム、ステンレス綱(SUS-304)、銅の3種類である。このうちSUS-304製の試料支持台は冷却パイプ内に加熱用ヒーターを埋込む一体型構造としたことにより、冷媒による冷却とヒーターを用いた加熱の切換えを簡単に行うことができる。このような試料支持台を有する照射容器の、温度特性と材質の異なる試料支持台を用いたときの線量特性(線量分布・後方散乱)の影響を調べた。また測定値と計算値との比較検討を行った。
王 元林
PNC TN9410 92-039, 26 Pages, 1992/02
放射性物質を扱う高出力の加速器開発を目的に、試験用の連続波電子線型加速器の設計を行った。この加速器は、室温で運転され、出力1.2MWのL-バンド連続波を供給する2台のクライストロンでエネルギーが投入されて、100mAの電子を10MeVに加速することが出来る。平均ビーム出力はデューテイファクター20100%の時に200KW1MWである。設計では、加速管に進行波還流型の加速管を採用した。この型の加速管には、高い加速率を維持したままビームブレークアップ(ビーム散乱)の防止するため加速部を短く設計できる利点がある。これらの設計の際は、特別な工夫を加え、またそれに基づく設計計算も行った。加速管構造の寸法とパラメータの決定は変分法に基づく計算で行った。計算で得たマイクロ波の共鳴周波数は、実測値と1/100%オーダーの誤差範囲内で一致した。現在、設計した加速器の要素開発を大洗工学センターで進めている。
橋本 昭司
下水道研究会報告書,No.14, 0, p.27 - 29, 1992/00
下水処理場において、下水汚泥の殺菌、下水流流水の殺菌、汚泥脱離液の処理、汚泥の濃縮ならびに汚泥の脱水促進に電子加速器を用いる場合、小さい出力の電子加速器を複数台用いて個々の処理を行うよりも、大出力の電子加速器1台を共通に用いることにより経済性の向上が期待される。本報告では、1台の電子加速器を各処理工程に共通に用いる際のシステム化と、そのときの経済的効果の概略を紹介する。
吉川 博; 中村 直樹*; 水野 明彦; 鈴木 伸介; 柳田 謙一; 堀 利彦*; 益子 勝夫; 横溝 英明
Proc. of the 17th Linear Accelerator Meeting in Japan, p.144 - 146, 1992/00
電子加速器の初段部分においては、電子銃からのビームのが低いため。軸方向の磁場を重量して横方向の発散を抑えるのが一般的な手法であるが、ビーム電流と加速電場及び加速されて変化するなどに対応した最適な磁場強度分布を求めることは、任意の場所でビームをモニタできないので難しく、計算によるシミュレーションが非常に重要になる。本件はその磁場強度分布を求めるためにTRACEコードを用いたシミュレーションの結果である。小電流の場合にはブリリアン磁場でよいが、大電流のときにはブリリアン磁場を重量するだけでは、軸方向にひろがってしまい。適正にビーム輸送するには、その距離をできるだけ短くする必要があることが明らかになった。
橋本 昭司
Proceedings of the International Conference on Evolution in Beam Applications, 0, p.466 - 469, 1992/00
下水汚泥の電子線殺菌に関する小規模実験の結果ならびにコンポスト化パイロット試験用原料汚泥の照射試験結果を紹介する。試験に用いた下水汚泥中には1.510~1.610個/gの微生物が含まれており、その中の2.210~1.510個/gは大腸菌群である。5kGyの照射で総菌数は5桁下がり、2kGyの照射で大腸菌群は検出限界以下となった。また、殺菌効果に対する線量率ならびにエネルギーの依存性は観察されなかった。さらに、薄層化装置を用いた連続照射により、汚泥の大量殺菌が可能であることを示した。
須永 博美
Radioisotopes, 41(3), p.75 - 76, 1992/00
放射線加工処理には専ら加速器からの電子線とコバルト60線源からのガンマ線が用いられてきたが、最近、電子加速器に高原子番号物質(タングステン、タンタルなど)製のターゲットをとりつけてX線を発生させ、これを用いる方法が実用化されようとしている。電子加速器をX線源として用いるこの方法について、まず技術的進展の様子を1979年頃より文献を紹介しながら振り返える。次にこのX線を加工処理に用いる場合に重要な線量計測について、X線の測定上の特徴と測定法の研究の現状を主に筆者らの報告を基に述べた。
萩原 幸
International Journal of Radiation Applications and Instrumentation, Part D; Nuclear Tracks and Radiation Measurements, 19(1-4), p.899 - 902, 1991/00
日本における放射線化学研究・開発の推進拠点として、原研・高崎研究所が現在推進中のコバルト-60及び電子加速器を用いたいくつかの放射線利用研究に加えて、イオンビーム利用研究計画と施設整備の進捗状況を報告する。特に、シンポジウムの主旨に鑑み、イオンビームによる材料研究を中心に、計画されている研究の概要と整備中のイオン加速器施設、周辺実験装置の仕様、ビーム利用の特徴等を報告する。
須永 博美; 岡田 漱平; 橘 宏行; 四本 圭一; 岡本 次郎
Proc. of the 16th LINEAR Accelerator Meeting in Japan, p.112 - 114, 1991/00
原研で検討を進めているポジトロンファクトリー計画では、高輝度単色陽電子ビームを得るために、100MeV、100kW級の電子リニアックの設置を考えている。そこで、平成2年度には、国内外のリニアックメーカーの協力を得て、当該リニアックの技術調査を実施した。その結果、この仕様を満たすリニアックはSバンドTW型、LバンドTW型およびSW型で製作可能であるという結果が得られた。